現地保存の意義確認



旧岡崎邸、池内邸問題で緊急フォーラム

寄贈前提の市方針を批判


鳥取市に現存する武家屋敷の旧岡崎邸(同市馬場町)と江戸時代の商家池内邸(同市元大工町)の保存を訴える「城下町鳥取を考える緊急フォーラム」(市民文化財ネットワーク鳥取主催)が十二日、旧岡崎邸で開かれ、両邸の現地保存に向けて市民が意見交換した。

フォーラムには市民約百人が参加。旧岡崎邸や池内邸の解説、岡崎平内の業績を紹介した紙芝居「岡崎邸物語」の上演などが行われたあと意見交換に移り、現地保存を求める意見が相次いだ。

この中で建物の寄贈を前提とした市の保存方針には、つくば市から参加した研究員が歴史的建造物の全国の保存例を示し、鳥取市の方針が極めて異例であることを指摘。

参加者からは「城下町の街づくりを進める鳥取市の方針として冷酷。がっかりした」「市長と教育長でこんな大事なことを簡単に決められるのか」「これまで鳥取市の歴史遺産保存策は貧困だった」などの声が相次ぎ、「屋敷はその土地にあってこそ歴史資料の価値がある」と現地保存の意義を確認しあった。

ネットワークは「市内には両邸以外にも、文化財級の建物がたくさんある。市単独保存が難しいなら、市や県、民間が資金を出し合って財団を設けてはどうか」と提案した。
フォーラムは最後に、「破壊の危機に瀕している旧岡崎邸を救出し、池内邸を保存する活動に取り組みます」とのアピールを満場一致で採択した。ネットワークでは旧両邸の現地保存のため募金と署名活動を開始。市民に協力を呼び掛けている。



2003年9月14日 日曜日 日本海新聞より